2017年5月4日木曜日

< 外製の動機 >

少し振り返ってみると、昨11月に<本当に代案がないまま、過ごしてきたのか?>と書き付けた、
「・・・ ただ一つこれしかないなどと勝手に決めつけてかかって、選択肢を考えない者は、役人であれ政治家であれ適格を欠いている。
 早急に、数年どころか少なくとも10年先の“成長戦略”を、その複数のシナリオを打ち出すべきである
一体、どうするつもりなのか?」と。

・・・ところが何と、本当に何もなかったのだ!!
ダッチロールとかいうのだそうだが、「俯瞰する外交」はその別名である。体裁だけの言葉だけの、・・!!

 報道は、その内容が記者の勝手な「思い」を「事実」にすり替えられているので気を付けないといけないものの、最近になってこんな風に伝えている、・・
『・・・ 日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など16か国でつくる東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の締結交渉が進んでおり、年内合意も取りざたされている。ただ、交渉は中国主導で進んでおり、日本政府は「市場開放が不十\分に終わる恐れがある」(政府筋)と警戒している。
 このため日本が主導したTPPの発効を改めて目指すことにした。5月にベトナムで開かれるTPP閣僚会合で、11か国での発効を呼びかける方向で調整している。 』(読売4/20)

 どのような読み方をしようと、此処には「主体」とか「構\想」とか、本来ならば世界第3位か4位かその経済を誇るならば当然に有ってしかるべき「何か」を、微塵も感じ取ることができない!!!?!

「このため」とは、要するに、動き始めるその「動機」自体が外製品なのである。
・・左翼を叩く(むろん政策とその実行という意味での政治的にである、作家だの評論家だのの仮面をかぶった暴\力を煽動する右翼保守もいるのでそれらとはまったく異質だ)のはともかくも、だからといって右翼保守はなぜこんな自身には構\想を欠いた者を擁護するのか?

 どんな政策も、最善から最悪までいくつかのシナリオを準備しておくのは、政治の場ならば当たり前!!・・・その基本動作を欠いた者に、日本の将来を託すなどと・・・どこまで間抜けた仕業であることか!!
 迷妄の保守右翼のなかには、安倍が国際場裏で中心的役割を果たしていく、などという「空想」を平気で垂れ流しているほどの「浮世ぶり」だ。・・・左翼に劣らず、国を滅ぼすものだ!!

 「世界」の趨勢は、この者の「構\想」を欠いたこんな姿勢など一顧だにすることなく、進展している!・・・よく、よくよく見よ!!!
 (20170420)